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2015/05/09 (土) 16:44:28

寂地山、カタクリの咲く稜線を縦走。

2015/04/25
Nikon 20150425 072


島根、広島、山口の3県が接する付近には西中国山地を代表する高峰が集中しています。
それら稜線付近を中心にブナやスギなどの原生的な森が広がっており、この時期は林床に群生するカタクリが見ごろを迎えます。
この日は松の木峠を起点として、東から吉和冠山(1338.9m)~寂地山(1337m)~右谷山(1234m)と縦走しました。




















冠山高原
Nikon 20150425 006

広島県と山口県との境に松の木峠は位置しています。
この峠の東側はなだらかな高原となっていますが、山口県側は概して急峻な地形となっています。
ここから北側の稜線に向けて、県境となっている尾根を延々と登っていきます。




















カラマツ人工林の新緑
Nikon 20150425 194


落葉広葉樹二次林
Nikon 20150425 011

登り始めはスギやヒノキの人工林内を歩くこともありますが、全体的にはこのような落葉樹の森が主体となっているようです。
二次林ではコナラ、クヌギ、イヌシデ、ウリハダカエデ、ヤマザクラ、カスミザクラ、ホオノキなどを高木層に伴っています。
林内にはウワミズザクラ、コハウチワカエデ、ウリカエデ、ミヤマガマズミ、タンナサワフタギ、コバノミツバツツジ、ダンコウバイなどが見られます。
ところによってはクロモジが低木層を優占しており、一方で笹はほとんど見られません。










開花が近いウワミズザクラ
Nikon 20150425 193


クロモジ
Nikon 20150425 008


コバノミツバツツジ
Nikon 20150425 018








鉄塔や送電線の関係で(?)、一部の山林では重機を入れての伐倒作業が行われていました。
Nikon 20150425 014


施業後(下山時)
Nikon 20150425 192




















尾根を登るにつれて、広島県側の斜面は広葉樹林、山口県側は人工林という傾向が強まっていきます。
Nikon 20150425 022


Nikon 20150425 023

広島県側の落葉広葉樹二次林ではクヌギが多いところもあるようです。
ただ、標高を稼ぐにつれてミズナラ、コミネカエデ、オオイタヤメイゲツ、ナナカマド、ムシカリなど、冷温帯性の樹種が目立つようになっていきます。
また、二次的ながらブナも混生しており、中には大きなものも見られます。
林床は徐々にチマキザサで覆われているところが多くなっていきます。















目を引くブナの大木
Nikon 20150425 026


比較的太いブナが多い箇所も一部にはあります。
Nikon 20150425 029










ブナの花
Nikon 20150425 020


ムシカリ
Nikon 20150425 032


シハイスミレ
Nikon 20150425 025


モミジハグマの芽吹き
Nikon 20150425 015















やがて、二次林の木々が細くなり、山口県側のカラマツ人工林との林分境界を進むようになれば、原生的なブナ林はもうすぐです。
Nikon 20150425 033




















スギを伴うブナ林
Nikon 20150425 048

林床に生い茂るスギ
Nikon 20150425 050

ブナを主体として、他にスギやミズナラなどを高木層に伴う森が広がっています。
ブナ以外では特にスギが多く混生していますが、「混生」といっても、基本的に複数の木が集団的に生えている場合が多いようです。
これは種子によって繁殖したものではなくて、地表と接した枝条部から発根するなどして形成された可能性を感じました。















カタクリ
Nikon 20150425 043


ミヤマカタバミ
Nikon 20150425 147


エンレイソウ
Nikon 20150425 040


エイザンスミレ
Nikon 20150425 047


スミレサイシン
Nikon 20150425 063


ニシノヤマタイミンガサの芽吹き
Nikon 20150425 044




















吉和冠山へ。
Nikon 20150425 057

これまで歩いていた尾根と稜線との転換点が不明瞭ですが…。
極めてなだらかな稜線付近で寂地山との分岐から、東側の吉和冠山までを往復します。

分岐を少し進むと、原生的なブナ林は途切れ、スギ林(人工林?)や様々な樹種が混生する落葉広葉樹林など、いずれにしても比較的若い木で占められている代償植生へと変化します。








カタクリの群生は続く・・・。
Nikon 20150425 083








吉和冠山山頂
Nikon 20150425 074




















再び分岐に戻り、今度は寂地山に向けて原生的な森の中を歩く。
Nikon 20150425 089

Nikon 20150425 096

Nikon 20150425 098

ブナ、スギ、ミズナラなどが混生する森で、さらにオオイタヤメイゲツ、ハリギリ、サワグルミなども少ないながら高木層に伴っています。
林床に笹が少なく、ところによっては地表付近を常緑性のスゲ類(オクノカンスゲ)が覆っている箇所もあります。








オクノカンスゲに覆われて青々としている林床。
Nikon 20150425 103


ユキザサの芽吹き
Nikon 20150425 111


タチカメバソウ
Nikon 20150425 164



Nikon 20150425 109










僅かながら残雪も見られる。
Nikon 20150425 102




















寂地山山頂
Nikon 20150425 112





Nikon 20150425 115

Nikon 20150425 177

山頂を過ぎて、右谷山に向けてさらに西側へ進んでいきますが、早速のところで規模の大きなカタクリの群生が見られました。















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寂地山を過ぎると稜線はこれまでよりやや痩せたものとなっていきます。
ここから先は、西~北西側斜面は概して比較的細い木々が生い茂る二次林となっていますが、東~南東側斜面を中心に良好な状態のブナ林が続きます。
林床はチマキザサが密に生い茂るようになっていきます。










稜線沿い、登山道沿いには至る所でカタクリの群生が見られます。
Nikon 20150425 160

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白花個体も混じっていた。
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Nikon 20150425 136




















右谷山手前のピーク
Nikon 20150425 157


山頂との鞍部には独特な樹形のブナが佇む。
Nikon 20150425 155





右谷山山頂
Nikon 20150425 154




















Nikon 20150425 129

カタクリで彩られた稜線。


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Trackback(-) comment (0) | 中国山地(西中国山地)
2015/03/23 (月) 19:02:13

広島県北西部の花、山間で深まる春。

2015/03/21
Nikon 20150321 099


西中国山地の一角、主に広島県安芸太田町で花を見て回りました。
一番の目的は町内の人里付近に自生するアズマイチゲの花でしたが、その他にもカメラを向けながら、北広島町へも足を延ばしました。




















アズマイチゲの群生
Nikon 20150321 242

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自生地は山の北側斜面下部で、石垣で組まれ、かつて耕作地であったと思われる平坦地を中心として、その周辺部にかけて群生しています。
斜面の植生はスギ・ヒノキ人工林や落葉広葉樹二次林に覆われています。
ここの個体群は、元々はこうした山林内か、あるいは耕作地との境界付近(林縁部)に生育していたことが考えられます。

現在では、自生地保護のための管理がなされており、チマキザサや灌木などの刈り払いは徐々に徹底したものになりつつあるようで・・・。
・・・今後の人為的活動や個体群の変遷に関して、注目していきたいと思っている場所です。















チマキザサの中で咲く。
Nikon 20150321 108



Nikon 20150321 090



斜面でも、青々としたチマキザサと枯れたワラビの葉などの間から、ちらほらと花を咲かせています。
Nikon 20150321 107

この光景は自然の状態に近いような雰囲気を感じさせてくれます。










オオイヌノフグリの鮮やかな青も加わって・・・。
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Nikon 20150321 246

アズマイチゲ
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、春の期間のみ地上部を展開・維持し、開花するスプリング・エフェメラル。
花弁のように見える白い萼(がく)は中心部で黒~紫色となり、葉の切れ込みが浅い点も含めて、よく似ているキクザキイチゲとは区別できる。
分布は北海道、本州、四国、九州であるが、東日本に自生が多く、一方で西日本(特に四国と九州)では自生地が限られている。
一つの見解として、主に太平洋側地域に分布が偏っているとされ、日本海側地域に多いキクザキイチゲとは棲み分けているともいわれている。
ただし、この傾向は必ずしも明瞭なものではなく、全国的には両種が混生している事例も少なくない。
自生地としては、冷温帯域の落葉広葉樹林内を拠点にしているとされ、その中の比較的明るい環境下に生育していたと考えられている。
また、雑木林などの二次林やその林縁部、果樹園、田畑の畦など、人里付近の環境にも適応して群生している場合もある。
自生地が限定的な中国地方では、自生事例としてはこの場合がほとんどであり、その影響で比較的温暖な山間部で見られることが多い。




















ホソバナコバイモ
Nikon 20150321 120

Nikon 20150321 118


ミヤマカタバミ
Nikon 20150321 122

Nikon 20150321 124


巨木の根元で群生。
Nikon 20150321 127








マンサク
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ヤブツバキ
Nikon 20150321 125


白梅
Nikon 20150321 115










野草たち
Nikon 20150321 112

Nikon 20150321 250

Nikon 20150321 251

ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ハコベもありますが、いつもオオイヌノフグリの花色に目を奪われてばかりです。




















県境付近の地域へ・・・



雲月山(911.2m)付近、笹の稜線。
Nikon 20150321 239


霧ヶ谷湿原と臥竜山(1223.4m)
Nikon 20150321 135


八幡高原の集落
Nikon 20150321 145

急速に雪融けが進んでいるようですが、まだまだ雪深い・・・。




















Nikon 20150321 243

暖かな日和に深まる春を感じました。


Trackback(-) comment (2) | 中国山地(西中国山地)
中国地方・中国山地へ・・・・自然や植生、その風景を求めて
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