--/--/-- (--) --:--:--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Trackback(-) comment(-) スポンサー広告
2015/03/15 (日) 07:32:41

西毛無山、ブナ林と3月の樹氷群。

2015/03/11
Nikon 20150311 081

白い稜線


岡山県新庄村、ブナ林とカタクリの群生で知られる毛無山(けなしがせん、1218.5m)の南西側に、標高1216mのピークがあります。
登山道の通じていないその地点は西毛無山と呼ばれ、当然ながら積雪期に限って登られることが多いようです。
今回は雪の無い時期には見られないブナ林などの植生を求めて、山頂に至る県境稜線を南側から辿りました。




















田浪キャンプ場付近(11:12)
Nikon 20150311 002

ひとまず、毛無山や白馬山(1060m)などの登山で拠点となる駐車場に車を止めます。
そこからは、登山道のある方面ではなく、除雪後も幾度となく積雪した道を僅かばかり進んで、キャンプ場から西側にそびえる県境稜線に向けて沢沿いのなだらかな斜面を登りました。










雲と舞う雪で毛無山や白馬山方面の稜線は見えない。
Nikon 20150311 008


若い落葉広葉樹二次林があったり無かったりする斜面を登っていく。
Nikon 20150311 006



Nikon 20150311 010


Nikon 20150311 009

薄暗い中、雪と風が時折強く吹きつけてきます。
不安もありましたが、ただ、時々覗く晴れ間に今後の天候回復を期待していました。




















トチノキの多い谷筋
Nikon 20150311 015

なだらかな斜面の途中で進路方向を若干北寄りに変え、まず谷を渡ります。
先ほどの斜面を除き、毛無山一帯は麓ほどスギの出現頻度が高く、これは拡大造林による影響も大きいようです。
この谷も例外ではなくスギはよく見られますが、ただしトチノキなどの落葉広葉樹の大木も多く、少なくとも造林地のような雰囲気はありません。








Nikon 20150311 016

谷を離れるとトチノキは見られなくなりますが、スギと落葉広葉樹の混交林は続きます。
ブナも見られますが、どちらかというとミズナラ、ミズメ、ホオノキなどの陽樹~中庸樹が目立ち、一方でスギも含めて比較的大きな木も多いです。
こうした林分は過去に人為的影響をどの程度、どのように受けてきたかが想像しにくいところ・・・。
しかし、多様な樹種が混生する森は今後長期に亘ってどのように変遷し、発達していくのか、興味深く感じられます。








ブナの巨木
Nikon 20150311 022

Nikon 20150311 018

Nikon 20150311 021

胸高(+積雪深)直径にして優に1mを超えています。
位置的にはまだ麓近くですが、そのことにも驚かされます。















ブナの冬芽がやや緩む。
Nikon 20150311 017


スギの着雪
Nikon 20150311 024


斜面のミズメの大木
Nikon 20150311 029


尾根で株立ちするイヌブナ
Nikon 20150311 028





時折吹く風が森の木々を煽り、その度にまとまった量の雪が落ちて白く霞みました。
Nikon 20150311 026




















ブナ林
Nikon 20150311 031

Nikon 20150311 033

谷を一つ渡ったところの尾根を延々と登っていくとやがてそれは不明瞭となり、徐々に傾斜を増しながら斜面をラッセルするようになっていきます。
スギを見かける機会は減り、落葉広葉樹を主体とした二次林となっていきますが、このように比較的発達したブナ林もあります。










急斜面を振り返って・・・。
Nikon 20150311 037


稜線が近い。
Nikon 20150311 044





そして稜線上。
Nikon 20150311 048

この位置は西毛無山から概ね南東へ延びる県境稜線・・・その上にある1060mピークの少し北側でしょうか。
幅は狭いながらも、このなだらかな稜線上にはブナ林がありました。















Nikon 20150311 050

Nikon 20150311 057










Nikon 20150311 056

Nikon 20150311 059

Nikon 20150311 063

Nikon 20150311 064








鳥取県側の展望
Nikon 20150311 074

岡山県側の斜面はブナ林やブナの混じる二次林などに覆われています。
一方で、鳥取県側は先述のものよりもさらに若い二次林となっており、これにはアカマツなどの先駆的な性格の強い陽樹も混生しています。
また、木々の少ないところや生えていないところ(チマキザサの笹原?)もあります。




















木々の梢には着雪による白から、徐々に樹氷へと変わっていく・・・。
Nikon 20150311 066

Nikon 20150311 061

996mピークを越え、その直後の鞍部から少し痩せ気味の稜線を登っていきます。
この登りは今回の稜線歩きの中で最も長く、標高を一気に稼いでいきます。















Nikon 20150311 077

Nikon 20150311 087

Nikon 20150311 079

Nikon 20150311 090

Nikon 20150311 086

Nikon 20150311 095

Nikon 20150311 084








県境稜線を急登。
Nikon 20150311 093










Nikon 20150311 096



星山(1030.3m)から櫃ヶ山(953.5m)にかけての稜線は周辺の山並みよりも一際高くそびえています。
Nikon 20150311 098


毛無山にかけての稜線越しに望む大山山系。
Nikon 20150311 103


この付近から鳥取県側へ派生する尾根沿いにもブナ林が見えます。
Nikon 20150311 105





Nikon 20150311 099




















1180m台のピークを過ぎると、大木の多い良好な状態のブナ林に覆われた、なだらかな稜線沿いを進みます。
Nikon 20150311 129








Nikon 20150311 108

Nikon 20150311 107

Nikon 20150311 113

Nikon 20150311 117

Nikon 20150311 118

Nikon 20150311 112

Nikon 20150311 127















稜線沿いのブナ
Nikon 20150311 114

この付近でも巨木を見つけました。


単独で、最大50㎝ほどの新雪層をひたすらラッセル・・・
ふと気づけば、水分補給を一口、二口くらいでここまで来ていました。
巨木の根元には寒波前に形成された根開きがあり、ここで吹き晒す風を凌ぎながら遅い昼食をとりました。




















西毛無山(1216m)に到着。
Nikon 20150311 121

Nikon 20150311 122

15時過ぎ、ここまで4時間も掛かってしまいました。
この後は毛無山方面に向けて県境稜線を伝い、山頂からは登山者のトレースを辿って下るか、最悪でも稜線の途中で斜面を下ることを考えていました。
ところが、この区間は雪庇の発達が著しく、踏み抜きや滑落などの危険性とルートの選択肢が限られることを考慮してこの案は断念・・・。
結局、登りでつけたトレースを辿って戻ることになりました。










毛無山方面
Nikon 20150311 123


弓ヶ浜方面
Nikon 20150311 126















すっかり晴れ渡っていた。
Nikon 20150311 130


西毛無山側の稜線
Nikon 20150311 133


キャンプ場付近
Nikon 20150311 132

時刻は16時半・・・
下りではペースを上げ、さらに996mピーク付近から派生する尾根に乗ってショートカットし、登りの1/2以下の時間で麓に出ました。










毛無山と田浪川
Nikon 20150311 135

厳冬期並みの寒波に見舞われましたが、この一帯ではちょうど昼頃に雪雲が過ぎ去ったようです。
新雪のラッセルに苦労しましたが、この山域の森について理解が深まり、加えて樹氷も見ることができたので良かったです。




















Nikon 20150311 119

この日、一番良かったと思う一枚。


スポンサーサイト
Trackback(-) comment (6) | 中国山地(真庭市・新庄村)
中国地方・中国山地へ・・・・自然や植生、その風景を求めて
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。