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2015/03/27 (金) 19:16:56

早春の大江高山、咲き始めた花たち。

2015/03/21
Nikon 20150321 234

祖式町集落から見る山容。

島根県大田市、日本海にほど近い大江高山(808.0m)へ、南側の飯谷から登りました。
なだらかな低山・丘陵の広がる中で、付近一帯には比較的急峻で、標高1000mには満たないものの、抜きん出て高い山々が集中しています。
これらの山々は200万~90万年前の期間に火山活動をしていたと考えられており、この山域を総称して大江高山火山群としています。
そして、この山域の中には世界遺産である石見銀山も位置しています。




















麓の神社
Nikon 20150321 146

Nikon 20150321 233

山辺八代姫命神社(やまのべ やしろ ひめのみこと 神社)が登山口となっており、その近くに車を止めて出発・・・。
登山口(コース)がいくつかある中で、この飯谷コースは最短距離で山頂に至ります。
ただ、標高差は他と大差ないので、急登を要するコースであるといえます。















イズモコバイモ
Nikon 20150321 232

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島根県固有のコバイモ(フリチラリア)で、この仲間としては花が大きく開く点が特徴です。
県内では東部と中部の地域に分布していますが、それでも自生地は極めて限られています。
一般的に目にすることのできる場所は中部の2箇所のみで、特に川本町の群生地がよく知られています。

ここは低木や他の草本類が少ない人工林内で、ヒノキも混じっていますが、造林木の主体はスギであるようです。
「少ない」とはいっても、草本類では他にミヤマカバミ、シャガ、ウバユリなども視認でき、全体的に湿潤な立地であることが見て取れます。








ユリワサビ
Nikon 20150321 224


芽吹くウバユリ
Nikon 20150321 147




















造林地の最上部
Nikon 20150321 153

どうやら、登り始めて少しばかり進んだところで登山道を外れたようです。
風雪害の著しい人工林の急斜面を、広葉樹林との林分境界付近まで登り詰めてしまいました。








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急斜面にはスギを主体とした造林が行われていたようですが、このように林分としては崩壊状態です。
冬期の積雪・着雪か、何らかの強風なのか、それは分かりませんが・・・。
地表は、幾重にも重なった倒伏木と大量の枝条部でほとんど見えない状態となっていました。

少しでも早い植生回復が望まれますが、地表がこの状態では新たな木々の定着は困難であると思われます。
倒伏木や枝条部などが土壌の流亡を緩和するという可能性もありますが、できれば後始末をして整地して植林して・・・
何か、早急に対策を施せたら良いのではないかと思います。


登山道を探しながら下ることにしましたが、倒伏木に残っている折れた枝が鋭く尖っていたり、分厚く堆積した枝条部の下に空間ができていたり・・・
その上、傾斜がきつい中では移動すらも大変で危険を伴います。




















何とか登山道に合流できた。
Nikon 20150321 158





沢を渡り、尾根に向けて斜面を斜めに登る。
Nikon 20150321 159

登山道は一部が斜面ごと崩れていました。





人工林と広葉樹林の林分境界となっている尾根。
Nikon 20150321 221

取りついた付近ではモウソウチクが生い茂っています。















粘土質の滑りやすい尾根を急登。
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露岩が目立つ。
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株立ちしているイヌブナの根元
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ヤブツバキ
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ダンコウバイ
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開花間近のアセビ
Nikon 20150321 213

尾根沿いには、人工林を除くと、コナラ、イヌシデ、ヤマザクラなどの落葉広葉樹とシラカシなどの常緑広葉樹が混生しています。
見える範囲では、林内にはヤブツバキがとても多く、他にヒサカキ、シロダモなどの常緑広葉樹もあり、緑濃い鬱蒼とした雰囲気が感じられます。
また、標高を稼ぐにつれて徐々にアセビも多く混じるようになっていきます。
高木層には落葉広葉樹が多いようでしたが、こうした林内の景観からは温暖な気候下にあることが見て取れます。




















常緑樹の多い林分を抜け、急に明るくなる。
Nikon 20150321 214

さらに登っていくと、ある一定の標高でヤブツバキをはじめとした常緑広葉樹の出現頻度が低下します。
アセビはまだ多く見られますが、主に暖温帯域の樹種はこの付近から疎らになっていくようです。








落葉広葉樹が優勢な森へ。
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登るにつれて、ミズナラやカエデ類も見られるようになっていきます。
林床はチマキザサが濃くなり、加えて常緑低木のチャボガヤもところによっては繁茂しています。














やがて、大きな尾根に合流。
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祖式町の集落を見下ろす。
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山頂付近の僅かな残雪
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ミスミソウ
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個体数は必ずしも多くはないようですが、登山道沿いにちらほらと咲いています。








ミスミソウの葉
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山頂
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大江高山山系
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旧仁摩町の中心部
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東の遠方に三瓶山
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そして下山・・・
階段などの段差もなく、粘土質で急傾斜の下りでは思わぬところで滑ります。
何度か派手に転びました。





最も低いところで咲いていたミスミソウ。
Nikon 20150321 220

その横には私のスリップ痕が・・・。





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下りでは登山口近くの道もしっかりと見えます。
あの時どこで道を外れたのか、なおさら分からなくなってしまいました。




















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帰り際に見たイズモコバイモ。


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Trackback(-) comment (2) | 山間地域(島根県)
2015/03/10 (火) 08:16:29

雪の残る三瓶山と多根に咲くユキワリイチゲ。

2015/03/06
Nikon 20150306 007

春が感じられる。


島根県大田市、中国山地から日本海側へ逸脱した位置にある独立峰、三瓶山の麓を少し見て回りました。
そして、そろそろ見ごろとなるであろうユキワリイチゲの花の群生も見に行きました。















「定めの松」と西の原
Nikon 20150306 001


北の原ではまたしてもクロマツの大木が枯れていた。
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北麓のユキワリイチゲ群生地
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ユキワリイチゲ
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
本州(近畿地方以西)、四国、九州など、西日本に分布するスプリング・エフェメラル(春植物)。
ただ、前年の晩秋に葉を展開し、以後早春の開花に至るまでそれを維持する点は他の春植物にはない特徴である。
よって、雪深い地域には生育せず、積雪が皆無もしくは少ない(断続的に積雪状態と無雪状態を繰り返すような)地域に偏っている。
自生地は主に暖温帯域の谷筋や渓谷沿い、急傾斜地など、土砂の流動が著しい(特に堆積作用の大きい)箇所が多いとされる。
その他、林縁部や道路沿い、寺社境内など、人里付近の環境に適応して群生している事例も多い。
地下茎による増殖で同じ遺伝子型をもつ集団(群落)を形成していることが多く、そのため種子形成が見られることは少ない。















群生地の下部、川沿いはケヤキなどの混じるスギ人工林に覆われています。
Nikon 20150306 027





群生地は道路の法面(川側)。
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これらの個体群は、元々は川沿いに生育していたものと考えられ、道路が開設された後にこの法面へ移動してきたことが推察できます。

法面の群生地は比較的日当たりの良い環境で、夏場は他の草本類が生い茂っているものと思われます。
ただ、保護管理などの草刈りによって、少なくとも冬場を中心にユキワリイチゲが生育しやすい環境を整えてあります。




















Nikon 20150306 020

三瓶山の、北の原よりもさらに下った北麓で、今年もこの季節を迎えました。


Trackback(-) comment (0) | 山間地域(島根県)
中国地方・中国山地へ・・・・自然や植生、その風景を求めて
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