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2015/05/31 (日) 20:52:56

芽吹きだしたブナの森、岡山県立森林公園へ。

2015/04/26
Nikon 20150426 087


岡山県鏡野町、鳥取県との県境付近一帯にある森林公園へ行きました。
全国的に展開された「明治100年記念事業」の一環として、県が県有林として購入した区画の最北部の一部(334ha)を公園として整備したものです。
園内にはカラマツ、スギ、ヒノキの人工林もありますが、基本的には落葉広葉樹林が占めており、ブナ林も広範囲に亘って見ることができます。




















雪の残る入口付近
Nikon 20150426 004





バイケイソウが芽を出すマユミ園地
Nikon 20150426 034

入口にほど近い平坦な立地にマユミの古木が集中的に生えています。
随所でバイケイソウが芽吹きつつある地表付近では、小さいながらもいくつか花が咲いていました。















キクザキイチゲ
Nikon 20150426 029

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地表付近でちらほらと・・・。
Nikon 20150426 022


バイケイソウに比べれば、とても小さなスプリング・エフェメラルです。
Nikon 20150426 011


青系の色合いが強い個体も・・・。
Nikon 20150426 032















キンキエンゴサク
Nikon 20150426 027

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水辺の木陰で・・・。
Nikon 20150426 035





付近の湿原に咲いていたリュウキンカ。
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ザゼンソウ
Nikon 20150426 056

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植栽されたミズバショウ
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Nikon 20150426 046




















ミズナラやブナの二次林
Nikon 20150426 065

園内の麓付近では、造林地を除くと、こうしたミズナラなどの多い落葉広葉樹二次林に覆われています。
太い散策路を外れて登山道に入ると、標高を稼ぐにつれて徐々にブナが目立つようになっていきます。










ブナ林に覆われた尾根
Nikon 20150426 071

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Nikon 20150426 076

高木層に達する樹種の中でも、他に先駆けてブナがいち早く芽吹いているため、すぐにそれであると分かります。
斜面ではミズナラなどが多いことから、概ね尾根沿いが新緑のトンネルのようになっています。










Nikon 20150426 086

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Nikon 20150426 090

透き通るような新緑に混じって、ブナの開花も見られます。




















ぶなの平園地
Nikon 20150426 083

奥ぶなの平
Nikon 20150426 099

説明されてある通り、概ね県境稜線から派生する尾根沿いに良好な状態のブナ林が見られるようです。
ミズナラやスギなども混生していますが、特に尾根や斜面がなだらかであるほどブナは高頻度に出現し、純林に近い状態となっています。
稜線付近では林分の形成はやや疎らなものとなり、林床を覆っていたチシマザサがそのまま笹原として群落をかたちづくっています。















林床にはチシマザサが高く生い茂っている。
Nikon 20150426 100

茂りの薄いところではツルシキミなどの常緑低木も見られる。
Nikon 20150426 103















谷筋に残る残雪
Nikon 20150426 106





エンレイソウ
Nikon 20150426 109


イワナシ
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ショウジョウバカマ
Nikon 20150426 111




















県境稜線と合流。
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園内の眺め
Nikon 20150426 132

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大山山系
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恩原三国山方面
Nikon 20150426 161















稜線付近のブナ林
Nikon 20150426 125

全体的にはチシマザサの笹群落が優勢なようですが、こうした林分の形成も少なくありません。
写真はブナがほぼ独占的に生えている箇所を写していますが、他にはリョウブやオオイタヤメイゲツなどの樹種が多い林分も見受けられます。















登山道沿いにはちょうどイワウチワが咲き乱れていました。
Nikon 20150426 156







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稜線付近のカタバミ類
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麓で見られたのはミヤマカタバミでしたが、稜線沿いでは葉の形質などからヒョウノセンカタバミの可能性も考えられます。
詳細はよく分かりません。




















すずのこ平(1080m)付近のチシマザサ群落
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奥ぶなの平付近へ下っていく。
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尾根上のブナ
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谷沿いの二次林
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オオヤマザクラ
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残雪を背景に・・・
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Trackback(-) comment (1) | 中国山地(鏡野町)
2015/05/09 (土) 16:44:28

寂地山、カタクリの咲く稜線を縦走。

2015/04/25
Nikon 20150425 072


島根、広島、山口の3県が接する付近には西中国山地を代表する高峰が集中しています。
それら稜線付近を中心にブナやスギなどの原生的な森が広がっており、この時期は林床に群生するカタクリが見ごろを迎えます。
この日は松の木峠を起点として、東から吉和冠山(1338.9m)~寂地山(1337m)~右谷山(1234m)と縦走しました。




















冠山高原
Nikon 20150425 006

広島県と山口県との境に松の木峠は位置しています。
この峠の東側はなだらかな高原となっていますが、山口県側は概して急峻な地形となっています。
ここから北側の稜線に向けて、県境となっている尾根を延々と登っていきます。




















カラマツ人工林の新緑
Nikon 20150425 194


落葉広葉樹二次林
Nikon 20150425 011

登り始めはスギやヒノキの人工林内を歩くこともありますが、全体的にはこのような落葉樹の森が主体となっているようです。
二次林ではコナラ、クヌギ、イヌシデ、ウリハダカエデ、ヤマザクラ、カスミザクラ、ホオノキなどを高木層に伴っています。
林内にはウワミズザクラ、コハウチワカエデ、ウリカエデ、ミヤマガマズミ、タンナサワフタギ、コバノミツバツツジ、ダンコウバイなどが見られます。
ところによってはクロモジが低木層を優占しており、一方で笹はほとんど見られません。










開花が近いウワミズザクラ
Nikon 20150425 193


クロモジ
Nikon 20150425 008


コバノミツバツツジ
Nikon 20150425 018








鉄塔や送電線の関係で(?)、一部の山林では重機を入れての伐倒作業が行われていました。
Nikon 20150425 014


施業後(下山時)
Nikon 20150425 192




















尾根を登るにつれて、広島県側の斜面は広葉樹林、山口県側は人工林という傾向が強まっていきます。
Nikon 20150425 022


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広島県側の落葉広葉樹二次林ではクヌギが多いところもあるようです。
ただ、標高を稼ぐにつれてミズナラ、コミネカエデ、オオイタヤメイゲツ、ナナカマド、ムシカリなど、冷温帯性の樹種が目立つようになっていきます。
また、二次的ながらブナも混生しており、中には大きなものも見られます。
林床は徐々にチマキザサで覆われているところが多くなっていきます。















目を引くブナの大木
Nikon 20150425 026


比較的太いブナが多い箇所も一部にはあります。
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ブナの花
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ムシカリ
Nikon 20150425 032


シハイスミレ
Nikon 20150425 025


モミジハグマの芽吹き
Nikon 20150425 015















やがて、二次林の木々が細くなり、山口県側のカラマツ人工林との林分境界を進むようになれば、原生的なブナ林はもうすぐです。
Nikon 20150425 033




















スギを伴うブナ林
Nikon 20150425 048

林床に生い茂るスギ
Nikon 20150425 050

ブナを主体として、他にスギやミズナラなどを高木層に伴う森が広がっています。
ブナ以外では特にスギが多く混生していますが、「混生」といっても、基本的に複数の木が集団的に生えている場合が多いようです。
これは種子によって繁殖したものではなくて、地表と接した枝条部から発根するなどして形成された可能性を感じました。















カタクリ
Nikon 20150425 043


ミヤマカタバミ
Nikon 20150425 147


エンレイソウ
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エイザンスミレ
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スミレサイシン
Nikon 20150425 063


ニシノヤマタイミンガサの芽吹き
Nikon 20150425 044




















吉和冠山へ。
Nikon 20150425 057

これまで歩いていた尾根と稜線との転換点が不明瞭ですが…。
極めてなだらかな稜線付近で寂地山との分岐から、東側の吉和冠山までを往復します。

分岐を少し進むと、原生的なブナ林は途切れ、スギ林(人工林?)や様々な樹種が混生する落葉広葉樹林など、いずれにしても比較的若い木で占められている代償植生へと変化します。








カタクリの群生は続く・・・。
Nikon 20150425 083








吉和冠山山頂
Nikon 20150425 074




















再び分岐に戻り、今度は寂地山に向けて原生的な森の中を歩く。
Nikon 20150425 089

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Nikon 20150425 098

ブナ、スギ、ミズナラなどが混生する森で、さらにオオイタヤメイゲツ、ハリギリ、サワグルミなども少ないながら高木層に伴っています。
林床に笹が少なく、ところによっては地表付近を常緑性のスゲ類(オクノカンスゲ)が覆っている箇所もあります。








オクノカンスゲに覆われて青々としている林床。
Nikon 20150425 103


ユキザサの芽吹き
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タチカメバソウ
Nikon 20150425 164



Nikon 20150425 109










僅かながら残雪も見られる。
Nikon 20150425 102




















寂地山山頂
Nikon 20150425 112





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山頂を過ぎて、右谷山に向けてさらに西側へ進んでいきますが、早速のところで規模の大きなカタクリの群生が見られました。















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寂地山を過ぎると稜線はこれまでよりやや痩せたものとなっていきます。
ここから先は、西~北西側斜面は概して比較的細い木々が生い茂る二次林となっていますが、東~南東側斜面を中心に良好な状態のブナ林が続きます。
林床はチマキザサが密に生い茂るようになっていきます。










稜線沿い、登山道沿いには至る所でカタクリの群生が見られます。
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白花個体も混じっていた。
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右谷山手前のピーク
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山頂との鞍部には独特な樹形のブナが佇む。
Nikon 20150425 155





右谷山山頂
Nikon 20150425 154




















Nikon 20150425 129

カタクリで彩られた稜線。


Trackback(-) comment (0) | 中国山地(西中国山地)
中国地方・中国山地へ・・・・自然や植生、その風景を求めて
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