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2015/02/25 (水) 21:48:07

海辺の森、原生的な2つの植生。

201502/18
Nikon 20150218 028

荒廃した笹尾山の斜面と鬱蒼とした天神社の森


岡山県備前市、瀬戸内海に面した地域の森を見て回りました。
人為的影響を強度に受けた県南部ですが、一部の寺社などには原生的な面影を残す貴重な植生が見られます。
この日は備前市内の2箇所、常緑広葉樹で占められる社叢を訪ねてみました。




















久々井八幡宮
Nikon 20150218 009

Nikon 20150218 036

片上湾の近く、笹尾山の南東側斜面の下部を覆う常緑の森です。
境内の東側や斜面上方には古くに植林され(?)大径木となったヒノキが多く見られますが、境内の周囲、特に西側を中心にシイノキ類が優占する林分となっています。








Nikon 20150218 012

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Nikon 20150218 020

Nikon 20150218 013








スダジイと思われる。
Nikon 20150218 002

国内のシイノキ類(ブナ科シイ属)はスダジイとツブラジイに分類され、さらに奄美大島以南には前者の亜種としてオキナワジイが分布するそうです。
スダジイとツブラジイの区別はやや難しい一面もあり、両者の中間型(交雑種)も存在するとされます。
いくつか区別するポイントがありますが、葉と樹皮の特徴を見る限り、この森はスダジイ林ではないかと思っています。
ヒノキを除き、高木層を構成するのはこの樹種のみのようで、高木種としては林縁部に若いアラカシがごく僅かに見られる程度です。








スダジイの樹冠
Nikon 20150218 024

分厚く鬱蒼と生い茂っているように見える樹冠・林冠も、中から見上げると効率良く枝葉を展開していることが分かります。
光を得られないなどの理由で不要となった枝葉は淘汰されて、「こんもり」とした林木の外見とは裏腹に、樹冠内部はすっきりとしています。








森の内部
Nikon 20150218 003

林内には高木種の若木や稚樹などを除いて、樹皮の滑らかなヤブツバキやカクレミノなどが生育しています。
一年を通じて薄暗いために、林床に笹や草本類などはほとんどありません。








混生するヒノキの大径木
Nikon 20150218 004


シイノキ類(スダジイ?)の葉
Nikon 20150218 014


ヤブツバキ
Nikon 20150218 022




















高良(こうら)八幡神社
Nikon 20150218 080

日生港東岸の奥にある小さな岬の上に神社の屋根が見えています。
この岬は楯越山(126m)から西側へ延びる尾根の末端でもあり、その部分にはウバメガシを主体とする常緑広葉樹林があります。








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ウバメガシ林
Nikon 20150218 052

ウバメガシの他にクスノキも僅かに混生しており、また森林としては樹高が低いために小高木であるヤブツバキも林冠を構成しています。
林内にはトベラ、マサキ、シャシャンボ、クチナシ、カナメモチ、ヒサカキなどが見られ、少ないながらネジキやモチツツジもあります。
匍匐茎で増殖するシダ植物のヒトツバが密生しているところが多く、暖地の海岸林植生を特徴づけている一面も垣間見ることができます。








ヤブツバキを交えるウバメガシ林の林冠
Nikon 20150218 059


Nikon 20150218 068


胴吹きの発生が著しい。
Nikon 20150218 055

林冠を上から眺めてみると、先に述べたスダジイ林に比べて雑然としていて「こんもり」とした感じには見えません。
ただ、著しい胴吹きにより樹冠内部でも比較的多くの枝葉を展開しているためか、そうした面から鬱蒼とした雰囲気が感じられます。








ヤブツバキの蕾
Nikon 20150218 049


トベラ
Nikon 20150218 042


マサキ
Nikon 20150218 058


シャシャンボ
Nikon 20150218 045


多くの毛をまとうモチツツジ
Nikon 20150218 048



林床を覆うヒトツバ
Nikon 20150218 056


ウバメガシの幹にも匍匐茎で這い上がる。
Nikon 20150218 057





風格のある境内のウバメガシ
Nikon 20150218 069




















片上湾
Nikon 20150218 032

小波の静かな海です。


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中国地方・中国山地へ・・・・自然や植生、その風景を求めて
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